2022年6月

自閉スペクトラム症 こだわり②

自閉スペクトラム症のお子さんは
なぜ「こだわる」のでしょう。


私たちは家庭生活や学校生活の中で
日々、様々に状況が変わっていく中で生きています。

自閉スペクトラム症のお子さんは
「変わらないもの」をより所にすることで
心の安定を保つことができます。


そのこだわりは
「パターン化」された情報を好むようになります。


そのために
もっと合理的な方法があったとしても
自分流のやり方にこだわります。


そのこだわりが強すぎて
問題行動になることがあります。


子どもはというは、ほぼ同じような傾向があるため
「あい・のう・らいん」のレッスンが
パターンで進行しているのはそのためです。


そうすることで
子どもは落ち着いて座ってくれます。



これが毎回導入が入れ変わると
落ち着きません。
予測がつかないからです。



特に発達障害のお子さんは
予測できないことは不安でたまりません。



精神的に成長すると
予測がつかないことにも対応できるようになります。



それまでは「こだわり行動」を
頭ごなしに叱ったり禁止したりしないように
周りの理解が必要です。



心の安定のための「こだわり」なのに
ますます不安感情が強くなってしまいます。









自閉スペクトラム症 こだわり①


自閉スペクトラム症の特徴の1つに
視野の狭さがあげられます。


目の前に広がる沢山の事を捉えることが苦手です。



普通、景色を眺めると私たちは多くものを見ています。



しかし、自閉症スペクトラムのお子さんは、
1つの物をフォーカスして、
見てしまっていることが多いのです。



そうすると1つのものに
「こだわる」という特徴が現れます。



景色だけに関わらず普段の生活の中にもそのような
「こだわり」の状況が生まれます。



そうすると行動や気分の切替えがうまくいかなかったり
思い込みの原因になったりします。



このことを周りの人が理解してあげないと
いつも叱られてばかりの子になってしまいます。



しかし、
この困った行動の「こだわり」
うまく生かせた人が天才と呼ばれる人達では
ないでしょうか。



私たちが見えてない部分をフォーカスし
長年にわたる研究成果や
芸術作品を生み出している偉人が何人もいます。



まわりにいる天才の卵たちを
理解し、見守り、才能を引き出す必要があります。



10年後が楽しみです。


次回はなぜこだわるのかです。


自閉スペクトラム症 状況が読めない


発達障害「自閉スペクトラム症」
のお子さんは
状況を読むのが苦手です。



自分が感じていることは
「相手も同じように感じている」
と思ってしまいます。



自分が知っていることは、
「相手も知ってるはずだ」
と思ってしまいます。



それが対人関係の困難さをもたらしていることがあります。



レッスン中、突然その場に関係ない事を言い出したり。
ちょっとしたことで、こだわったって大声を上げたり。



教室の空気をシラーッとさせることもたびたびあります。



そんなお子さんでも、一歩ずつですが成長します。



先日のレッスン中、
自閉スペクトラム症のお子さんが
隣の生徒さんと小声でおしゃべりをしていました。



しかもヒソヒソと小声です。




場の空気をちゃんと読めているということです。




普通なら
「おしゃべり、やめなさい!」
「静かに!」



という所ですが、
思わず
「おしゃべりしている」
と声に出してしまいました。





ニコニコ喋っている。
コミュニケーション能力がついてきた
ということです。

あまりに嬉しくて
参観していたお母さんに
「おしゃべりしてますね!」
と言ってしまいました。



お母さんも笑顔でうなずきました。



私にとって
こういうことが一番の


喜びであり
励みであり
ご褒美なのです。



次、おしゃべりしてたら
どうしようかなぁ、
注意するかなあ。。。







発達障害 多動と脳



発達障害のお子さんはなぜ多動なのか


動くことで脳内の神経伝達物質を補充しようとしているのです。


セロトニン」「ドーパミン」などの神経伝達物質は
動くことで出やすくなります。

体を動かすことは
「集中しようとしている」「頑張ろうとしている」
というサインと捉えることもできます。


まわりの大人の理解が大事です。


あい・のう・らいん では
レッスン中に動く仕組みを意図的に取り入れています。


そうすると合法的に動いているので叱られずにすみます。
「元気がいいねえ」
と沢山褒めてもらえることになります。


そうすることで自尊感情が高くなり
結果、小学校高学年になる頃には
感情コントロールができるようになり
多動が治まってきます。


そうすると、成績が急激に伸び始めます。


「落ち着いたねえ」
「集中力が高まったよ」
「ちゃんと話が聞けるようになった」


と周りが気づき始めます。


親御さんの努力が報われる時です。


どの子も必ず成長します。


あきらめないことが一番大事!






ADHD  多動なのはどうして?




発達障害、特にADHDと言われる子の多動はどうして起こるのか?



じっとできず
椅子を蹴ったり、足をバタバタしたり、机をたたいたり
それを我慢しようとすると
モジモジ、ソワソワ
が始まりす。



多動症状ある多くの子ども達は
動くことにより「刺激」を脳に送っています。

動くことで学習や情報が脳に入るということがあるのです。



この子たちにとって動くことは重要なのです。



大事なのは周りの大人が
「わざとではない」「落ち着きがないのではない」
と理解してあげることです。



しかし
「静かに!」
「うるさい!」
と叱られてばかりでは自信を失うばかりです。



前回の投稿にあるように
「また叱られちゃった。」
「どうせダメな子だし。」

となってしまいます。


これが続くと二次障害に繋がりかねません。



ADHDのお子さんは、頑張り屋さんが多い。
動いてばかりが目について
そう見えないだけです。



では、発達障害の子にとって
動くことがなぜ重要なのか、次回でお伝えします。






ワーキングメモリ②

発達障害児のワーキングメモリの特徴

続編です。


では、どうやって失敗させず成功体験をさせてあげるか。

何かをさせたいとき指示は1つだけにします。


例えば、
「手を洗ってからおやつにしようね。」

と言う場合
先に入力された「手を洗う」
はすっ飛んで

「おやつ」
という言葉だけがワーキングメモリに残ります。

なので
「手を洗ってからって言ったでしょ!」

と叱られてしまうことになるのです。

本人はわざとではないのに
このようなことが毎日繰り返されるわけです。

そうなると
「また叱られちゃった。」
「どうせダメな子だし。」
と思い込んでしまいます。

では、どのようにしたら良いか

まずは
「手を洗っておいで」
「すごいなー、ちゃんと洗えたねえ」
と褒めます。

「じゃ、手が綺麗になったからおやつにしようか」

というふうに
1つできたら次に、それができたらその次にやることを示します。

このように
褒められる場面を演出してあげます。


わかりやすい例を上げましたが
これを
あらゆる場面で応用すると

これまで失敗体験が
成功体験にミルミル変わっていきます。

そうやって小さな成功体験の積み重ね
こどもの自己肯定感を高めていきます。

その結果、ワーキングメモリも大きくなり、
一度に複数の指示もキープできるようになります。







発達障害「ワーキングメモリ」①


ワーキングメモリって聞いたこと、ありますか?
脳のメモ帳の役割を担っています。

発達に凸凹のあるお子さんは
この機能が上手く働きません。

メモ帳のスペースが小さいのです。

そのために
覚えておかなければいけないことを
つい、忘れてしまいます。

新しくメモ書きが必要なことが起きると
ワーキングメモリから古いメモ書きが消えてしまうのです。

決してわざとでも、やる気がないわけでもないのですよ。
脳機能の問題なのです。

本人には悪気はありません。
後になって
「また、失敗しちゃった。」
とマイナス感情が湧いてきます。

これが重なると
「どうせダメだもん」と
自尊感情は下がって行くばかりです。

周りの大人がそのことを理解してあげて欲しいと思います。

発達障害児は、褒められる経験が極端に少ない子が多いのです。
「そんなの、できて当たり前でしょう!」
と思えるような事でも5倍くらいオーバーに褒めましょう。

ミルミルやる気が出て
自己肯定感が上がっていきます。

これは発達障害児だけでなく
定型発達のお子さんには何倍も効果が出ます。

あい・のう・らいん
の生徒さんは自己肯定感の高いお子さんがいっぱいです。

何しろレッスン中、褒めまくってますから!